修理事例 / CASE STUDY
【修理事例】ROG Ally(RC71L-Z1E512)— 電源が入らない症状を基板修理で復旧(東京都)
電源ボタンを押しても何も反応しない ROG Ally(RC71L-Z1E512)。基板単体での電源シーケンスを追って不良箇所を特定し、基板修理で起動を復旧しました。
完全復旧
お客様からの症状報告
電源ボタンを長押ししても画面が点灯せず、ファンも回らない状態でお預かりしました。充電器を挿しても反応がなく、まったく起動しません。
初期診断
ROG Ally は電源が入らないときに原因が複数考えられるため、基板単体にして順番に切り分けます。
・まずバッテリーを外し、ACアダプタのみで待機電流を測定
・電源ボタンからの信号が基板に届いているかを確認
・電源シーケンスがどこまで進んで止まっているかを、各段の電圧が出る順に追跡
・熱画像で異常発熱している箇所がないかを確認
・顕微鏡でコネクタ周辺、液体の浸入痕、部品の欠けを目視
この手順で、起動シーケンスが途中で止まっている箇所まで絞り込みました。基板そのものは焼損しておらず、部品レベルの修理で復旧できると判断しています。
RC71L-Z1E512 は ROG Ally の Z1 Extreme / 512GB モデルです。携帯ゲーミングPCは基板が小さく部品が密集しているうえ、国内でこの型番の基板修理を受けられる窓口がほとんどありません。当店では基板単体まで下ろして原因を追います。
修理作業
作業工程:
1. 背面パネル・冷却ファン・シールドを外して基板を単体にする
2. 電源系の各ラインを測定し、電圧が落ちている段を特定
3. 該当部品を顕微鏡下で除去し、ランド(はんだ付け面)を整える
4. 新品部品を実装し、隣接ピンの短絡がないことを確認
5. 基板単体で起動シーケンスが最後まで進むことを確認
6. 組み戻してOS起動・コントローラー・スティック・ファンの動作を確認
7. エージングテストで発熱と消費電流を監視し、再発しないことを確認
修理結果・動作確認
電源が入るようになり、OSの起動から操作まで正常に戻りました。内部ストレージのデータもそのまま保持できています。東京都から郵送でお預かりし、2週間ほどで返送いたしました。
電源ボタンを長押ししても画面が点灯せず、ファンも回らない状態でお預かりしました。充電器を挿しても反応がなく、まったく起動しません。
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